Keizysoze

ルース・エドガーのKeizysozeのレビュー・感想・評価

ルース・エドガー(2019年製作の映画)
3.7
〈スーパー高校生ルースの光と闇。狂気的心理戦に巻き込まれる人達〉
【Luce ルース・エドガー】
★★★★☆4/5点 3.7
1月11日鑑賞。
2021年12本目。
#2019年製作
#2021年映画メモ

7歳の時祖国エリトリアで少年兵だった彼をアメリカで養子として迎え入れたエドガー家。

彼は第二のオバマと評される高校生にまで成長したが、彼の危険思想が入ったレポートやロッカーの中の火薬を観て不振を募らせる教師ウィルソン。

そこから追うウィルソン、追われるルースの巧妙な心理戦がエスカレートしていく。


極上の心理戦。

要は文武両道のルースは果たして本当にクールガイなのか、裏に過激派思想を持ったテロリストなのか。

面白いのは対決の構図が黒人対黒人ということ。

白人の両親やその他クラスメート、教師達は二人の静かな戦争に巻き込まれていくことからも
単純な白人黒人人種差別映画では無く、黒人間またはマイノリティ間の人種差別も絡み合っている。

背景がやや複雑で難しい映画だが
最後に改めて各々の出来事、セリフなど振り返るとジワジワと冷や汗が垂れてくるような
暗く深い映画。
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