Fumi

ルース・エドガーのFumiのネタバレレビュー・内容・結末

ルース・エドガー(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ロードショー映画鑑賞をついに再開した一発目は、ルースエドガーを選択。

これまで黒人の人種差別映画は、特に実話をもとにしたものは、逆境にめげずに頑張った!というものが多いけど、むしろそういうの窮屈なんだよね、ていう映画。
出来の良い子は、暗い過去を乗り越えてでも、聖人君子、完璧な優等生であることを求められて、そうじゃない子は出来損ないのクズ扱い、そこから脱出するのは容易ではない、、ていう生きづらさ。
しかも、そのレッテルを貼る片棒を担いでるのは、同じ黒人の先生で、でもその先生も昔からそういう扱いを受けていて、ていう世代単位の負のスパイラル。
最近の米に端を発した例の一件で世代の違う黒人3人が話す動画でも、「いつまでも変われない」と言っていたけど、そのあたりは本作と通じるものがあるのでは。

彼は優等生か、怪物か、とあるけど、根っこは普通の子、という感じかなぁ。
あまりスリラーという感じではない。スリラーなら、「ゲットアウト」とかのほうがスリラーとして満足できると思う。
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