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ジェイ&サイレント・ボブ リブートを阻止せよ!/ジェイ&サイレント・ボブ オタクたちの帰還の一人旅のレビュー・感想・評価

5.0
ケヴィン・スミス監督作。

大のアメコミオタクとして知られるケヴィン・スミスが展開する「ヴュー・アスキューニバース」シリーズ第8弾で、2001年製作『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』の18年越しの続編です。

仲良しコンビのジェイとサイレント・ボブが、自分たちを主人公とした新作リブート映画『ブラントマン&クロニック』の完成を阻止すべくニュージャージーからLAハリウッドを目指すというお話で、リブート映画が製作会社の安易な金儲け手段であることを暴露した上で、本作自体が前作『帝国への逆襲』のリブート映画であるという出オチでいきなり笑わせてくれます。

前作公開から20年近く経過し、立派なおじさんになったジェイ&サイレント・ボブの腐れ縁コンビの新たなアメリカ横断珍道中をケヴィン・スミス独特のオフビートな笑いに乗せて描いたロードコメディで、今回はジェイに10代の娘が存在したというシチュエーションのもと、ひょんなことから旅の道連れとなったジェイと娘の親子愛が裏テーマとして盛り込まれています。いつものようにアメコミネタ&映画ネタ&内輪ネタが満載ですし、シリーズ過去作の名物キャラの再登場&後日譚エピソードまで織り込んだサービス精神旺盛なシリーズ最新作となっています。

『クラークス』(94)、『モール・ラッツ』(95)、『チェイシング・エイミー』(97)、『ドグマ』(99)、『コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団』(16)と他を寄せ付けない独自の作風でコアなファンを獲得してきたケヴィン・スミスのキャリア集大成&同窓会的顔合わせに感慨深くなる作品で、W主演のジェイソン・ミューズ&ケヴィン・スミスのお馴染みコンビをはじめ、ハーレイ・クイン・スミス(ケヴィン・スミス監督の娘さん)、マット・デイモン、ベン・アフレック、クリス・ヘムズワース、ロザリオ・ドーソン、ヴァル・キルマー、ジャスティン・ロングらスミス組&アメコミ俳優がこぞって出演しています。
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