水深6メートルのプールで男が浮き輪に乗って昼寝をしていたら、いつの間にか水が抜かれてプールの底に取り残される。這い上がろうともがいてみてもプールサイドに手が届かない。そうこうしているうちに動物園から逃げたワニが落ちてきた。そして恋人の女の子も落ちてきた。。。
「ふつうプールの壁には梯子がついてるよな」とか考え始めたら、この映画は楽しめない。そんな細かいことは抜きにして、あの手この手の這い上がり作戦やら、男対ワニの戦いやら、恋人同士の涙ぐましい団結やらに気持ちを集中して映画を楽しもう。レンタル代がもったいないし。
いやいややっぱり梯子がないのはおかしい。
無理な設定が邪魔をして感情移入ができない映画。なにごとにも寛大な(大雑把な)タイ人の気質ならこういう映画も受け入れられるのだろうか。それにしても、男が最後に這い上がりに成功する方法はいただけない。動物愛護団体の怒りを買うこと必至。