7月にオーチャードホールで生を見てきたので、迫力、インパクトという点ではどうしても生に軍配が上がってしまうが、映像ならではのアップなどによって、クローズアップしたいポイントを見逃さずに見れたこと、ダンサー達の表情などより細かいところまで見れたことで、改めて楽しめるポイントが多かった。
SWANは、ウィル・ボジアー、王子はリアム・ムーア
とにかくSWANの迫力が圧巻、本当に野生の獣感にあふれている。
そしてアンサンブルも含め、とにかくジャンプに高さがある。
そして、王子のリアム・ムーアも良かった。このマシュー・ボーンのSWANは、王子に対する感情がどの程度動くかが作品全体に対する感動に大きく影響すると思うけれど、言葉は無いのに、ダンスとマイムからまるで言葉が聞こえてくるような感じがした。映像で、表情が良く見えるということもあるけれど、王子の抑圧された叫びが聞こえてくるように思えた。
7月の公演と比べて、このロンドン版は基本は同じ演出のはずなのだが、ちょこちょこと違いもあり、また王子とSWANの関係性に愛情の部分が色濃く感じられるような気がした。
