あなたは何故クリエイティブなのですか?
世界一流企業のCM制作に携わり、作家としても活躍するハーマン・ヴァスケ監督が、その答えを探るべく世界中を訪ね歩き取材したドキュメンタリー。
カメラとスケッチブックを担ぎ取材したのは1000人以上。その中から107名を厳選。
業界を問わず、世界の超大物達が次々登場。時にアポなし、時にぶら下がり取材でアタックした世界の偉人達の言葉がなんともクリエイティブだったり、意外と普通だったり…
ただ、あまりのスピード感に、いちいち咀嚼して理解する時間を与えてくれない。興味深い言葉は都度巻き戻して見直し聞き直し、それでも理解出来ない。観終えてみると ほぼほぼ記憶に残らない。ところてん方式で流れ出てった感じ。
それでも、次から次へと登場する著名人たちの個性的で独創的な頭の中を覗く感覚はとても興味深かったしワクワクした。
デヴィッド・ボウイ、ビョーク、ボノ、クストリッツァ、ハネケ、ヘルツォーク、ダルデンヌ、タランティーノ、デヴィッド・リンチ、オノ・ヨーコ、ジャンヌ・モロー、ゴルバチョフ、ブッシュ、ホーキング博士、山本耀司、アラーキー、北野武 ……
とりわけダライ・ラマ、ネルソン・マンデラあたりではすっかり諭されてしまった。
結局、クリエイティブの行き着くところはやはりここなんだろうなぁ…とも。
不思議と記憶に残ったのは、ショーン・ペンの“俺は黄色いブラックホール“。ハネケ監督の“ムカデになぜ歩くか尋ねてはダメだ“。
ジャームッシュ監督の“犬は理解できないものを見る時首をかしげ違う角度から見ようとする“… は、最も理解し易かった気がする。
そしてジャンヌ・モローの言葉には引き込まれた。決して難しい言葉を並べ立てるではなく、知性と人間味を感じる語りが素直に心に落ちた。素顔に触れる度 より好感度が上がる女優さんだった。
あと、ウィレム・デフォーはギョロ目がコンプレックスだったなんて!
ピカソは言った
子供は芸術家だ
問題はどうやってそのまま大人になるか
面白かった!右脳をビシビシ刺激されるドキュメンタリーだった。