TAK44マグナム

スパイク・ガールズのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

スパイク・ガールズ(2019年製作の映画)
3.4
スパイスガールズでは無い!


「スパイクガールズ」です。
女子バレーボールチームが移動中に田舎で立ち往生。
どこだか分からない田舎といったら貴方!
そう、確実に狂った連中が手ぐすね引いて獲物を待っているに決まっているのです!
そんなわけで、田舎の狂人群団に狙われた女子バレーボール選手たちが逃げ惑う、フランス・ベルギー合作のスラッシャーホラーであります。


女子バレーボールの有力チーム「ファルコンズ」は、チームの団結力にこそ問題があったが、メンバーがナショナルチームに召集されるほどの実力を兼ね備えていた。
次の試合会場へチーム専用のバンで移動していた彼女たちは、バンの故障や道に迷ったことで立ち往生してしまう。
地元のホステルでも宿泊を断られ、仕方なくバンの中で一夜をあかした一行の前に、ホステルのマスター率いるハンター達が現れた。
何の冗談かと思ったがメンバーの手が吹っ飛ばされ、ようやく事の重大さに気づいて逃げ出すファルコンズ。
唯一の男であるコーチに至っては、我先にと逃げていってしまい役に立たない。
ファルコンズは何組かに分かられて森の中を逃走するものの、次第にメンバーの数を減らすことになってしまう。
はたして、女子バレーボーラーたちは狂人たちから逃れることができるのであろうか・・・?


何といっても尺が短いのが良い!
余計な枝葉を広げることなく、やりたいことをやっています。
うむ、潔し!
やりたいこととは、グロと下らないギャグ(←たぶん)
ちなみにエロはやりたくなかったのか、女子バレーボール選手なのに全然エロ要素は無いです。
あっても全体の3%程度。
あとの97%は、微笑ましいゴア描写とアホくさい笑い、そして醜いマウントの取り合いで構成されています。
特にモルガンヌという女子(ポジションはスパイカー)はとんでもないビッチで、自分のことしか考えていないキャラクター。
こういう映画には、物語をかき回す役目として欠かせないですね。

ゴア関連は、まぁまぁ。
ショットガンを撃てば、人の頭がスイカの様にバコーン!と飛び散りますよ!
マチェーテを振り回せば、クルクルと首チョンパ!
首チョンパされたやつがしばらく歩いていたり、土手っ腹に穴があいて向こうが見えたり、定番ながらも効果的なバカ演出も健在です。

くだらないギャグも多く、シリアス寄りなのか、それともコメディ寄りなのか分からなくなる時もありました。
たんなるギャグのためにワンちゃんの胴体が伸ばされて(画面には映りませんが)バッチーン!と千切れちゃったり、かなり酷いセンスですけれど時折笑える箇所もあって侮れません。
レコードプレーヤーで生首がグルグル回っているのは、最近観た「トラジディガールズ」にも似たようなドイヒー生首プレイがありましたな〜。
あと、ボーイスカウトが出てくる場面で、本当にアウトなギャグがありました。日本だと、そこだけで炎上しそうです(汗)

クライマックスは敵味方入り乱れての血しぶき舞う大乱闘!
女子を本気で怒らせたら怖い!
狂人群団も形無しですよ!

キャプテンが何気に格闘戦に滅法強かったり、ヘタレだと思っていたコーチがマ・ドンソクみたいな剛腕に覚醒したりと、短尺の中にもいくつか強引な見所が配置してあって、とりあえず頭空っぽで観るのに適した一作。
ザブザブとツッコミのしがいがあります。

しっかし、バレーボールのスパイクにあれだけの威力があるとは驚きです!
狂人どもが流血しまくり!
ボールの中身がボーリングの玉か何かだったんじゃないの??


NETFLIXにて