世界中で多様性が求められる現在。
マイノリティーに対して、日本は本当に寛容であるか?
昨今、マイノリティーものがいろいろ出ていますが・・・コミカルに表現されているのはドラマ「きのう、なに食べた?」でしたが、向き合う問題点を生々しく表現されているのが本作「his」だと思います。
パートナー、そして妻、子、女性との向き合い方、仕事、住んでいる街の環境・・・様々な視点から描かれて、とても素晴らしい作品でした。
特に主演の宮沢氷魚さん、藤原季節さん
が本当にパートナーじゃないかな?って思うくらい親密な雰囲気、迅と渚となり作品中に溶け込んでいました。実際、役づくりのため10日間ほど一緒に暮らしらしいのでそこから生まれたのが絶妙な演技になったのではと。
藤原季節さんが舞台挨拶で「公開されてから様々な意見、賛否がありましたがそれらを含めて「his」に対する愛情」と思っていると涙を流し言っていた。本当に彼の考え、気持ちが分かりました。
宮沢氷魚さんが演じた迅も静かな佇まいながらも芯のあるとても素晴らしい演技でした。
藤原季節さんが演じた渚、無邪気でありながらも、どこか自分のマイノリティーに対しての葛藤がリアルに表現されているところも素晴らしいです。
あぁ、劇場のスクリーンで観てみたかった・・・また何度でも観れるようBlu-ray購入しよう!!
最後に印象的なセリフ
「誰かと会って、影響うけるのは人生の醍醐味」ってとあるシーンより。