狭須があこ

禁断の惑星の狭須があこのレビュー・感想・評価

禁断の惑星(1956年製作の映画)
3.4
おお!きみたちに教えてあげたいんだけど、月には実際もっと早く行けてるよ!人類。
それでいけば、ハイパードライブ出来るようになるのも、実際想像よりももっと早くかもね。

フィルマークスのジャンルにはホラーとか書いてあるんですけど、コレは純然たるSFなのではないかと思いますね
知識や技術、科学の暴走でおこる出来事には、恐怖よりワクワクがちょっとだけ勝つと思うんですよ、それってたぶん、絶対、ホラーではないでしょ。
と私は勝手に思います。

前回この星に乗り込んだ探検隊が帰還できてない。ってわかってるのに「酸素あるから宇宙服ナシで降りよう」はないでしょきみたち
とか、基本的にほかの探検隊的なチームよりも絶対に平均知能がかしこい人間で構成されているはずの彼らに警戒心が薄いことで、「じゃあ…まぁ大丈夫なのかな」みたいに思ってしまい、大体あんまり怖くはなかったのもあるしね

コマ送りや切り貼りで撮影されたであろうシーンを見るのも楽しくて、そっちに意識がいってしまったのもあるし。

いやァ、でもさ
宇宙、博士、ロボット。
夢の装置に、科学と叡智の暴走と、純粋培養の何も知らぬ美女とのロマンス。
これだけSF少年をワクワクさせといて、ホラーなんて呼ぶのは野暮ですよ。
私が個人的にジワジワ来たのは、振り向きもせずに猿を狙撃するロビーです
狭須があこ

狭須があこ