レアリテ男爵

悲しみより、もっと悲しい物語のレアリテ男爵のネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

十代の頃の最初の出逢いからが独特で、運命のようといえば運命のようだし、すっかり話に引き込まれたから、よかったんだけど、主人公Kの語りのナレーションにもあった通り、彼女(クリーム)との出逢いがなければ、単なるモーレツな孤独人生(寂しい青春)だ。。

誰もがお祓いでもした方がいいと思ってしまう程の境遇の2人が、まるで土砂降りの雨の中出逢った野良猫どうしのように、常に行動を共にしていく光景は、もうなんだか羨ましい。

しかし、Kの方の不幸の正体を、中盤さしかかる手前で知ってからは、いよいよツラい。羨ましかった気持ちの分だけ、ツラさも相当で、悔しいけど涙を流してしまった。。。

「永遠」という言葉の持つ神々しさと、いずれ死が別つと虚しさをより強調してしまいそうな無力感、、そんな言葉を、ストーリーの中では、歌詞に「来世」というファンタジックだけど、約束事をするという意味で、「永遠」の虚しさをリカバリーするかのごとく、知恵を出し合う光景が、切なすぎた。( ; ; )

クライマックスしかり、ラストシーンしかり、2人が天涯孤独な状況なのが、逆に救いにすら感じる。、、、そして、いよいよKの最期の時をむかえるまでのタイムリミットがせまってる事を2人ともが、抱きあいながら一緒に認識した時点から、2人の「永遠」はソコにしかありえないという究極の決断(厳密にはクリームの決断)までの、数日なのか、何十時間あったのか、、とにかく、その時間は、涙なくしてはとうてい観れないが、、

でも、けしてツラくて泣いただけじゃない!、、、とにかく嫉妬もモーレツに感じる純度100%のラブラブ✨なのである‼︎ (•ᵕᴗᵕ•)