ナンセンスロケット

シン・ウルトラマンのナンセンスロケットのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.5
23年3.19再見。

シン・仮面ライダー記念に。

なんか初見より面白かったな😅

シンゴジラほどではないけど、ウルトラマンファンにはやはり十分な気はする。


【庵野さんではなくゆるゆるした樋口監督の演出。でたー!ウルトラマン!と思えるファン以外には普通の映画です】

シンゴジラに続く期待を寄せられた本作。昭和の、ノスタルジーが蘇ると広告されていたかと思います。

まず、忘れていけないのはゴジラと異なりこちらはSF特撮であること、そして庵野さんは総監修、脚本であり監督ではないこと🤔

シンゴジラのような新しく令和で戦う人類劇を想像すると、映画の薄さにガッカリします。
(一方で冒頭のゴメス、マンモスフラワー、ペギラといった、ウルトラQの演出は間違いなく庵野さんだと思う😆)

あの超絶ストイックな庵野さんではなく、割と緩めな演出、恋愛を描く樋口さんなので、いわゆる邦画の映画っぽい映画になっていたかと思います。エヴァでいうと、破の中盤のゆるゆるした感じで、他の映画で言うとやや金をかけたリメイクと変わりません。

話の展開は早いし、庵野節といった情報量や政治を取り入れた演出は健在。だけども、やはりSF特撮なので一般の感情移入はしづらい。

戦闘シーンはこれでもかとポンポンと禍威獣や外星人を出すものだから、どこがメインの見せ場なのか分からないです。一つ一つの迫力はありますご、スペシウム光線や八つ裂き光輪で戦う演出を私のようなファン以外に刺さってるのかは疑問😅

ここを良いとするかどうかは賛否あると思いますが、これがスタジオカラーの「シン」シリーズでなかったらダメ出しはもっと多かったように思えますね。

ストーリーとしては、ご存じウルトラマンが日本に出現する怪獣(禍威獣)と戦うお話。私のようなウルトラマンをよく知ってる人ならいいけど、冒頭が説明不足でよく分からないまま戦闘シーンに入る。
逆にファンにとってもなぜベムラーじゃないんだとか気になるし、大事な設定であるなぜウルトラマンが人間と同化するのかなども終盤でようやく回収されていきます。

正直、役者の演技も魂がこもっているとは言いずらい印象でした。
長澤まさみである必要とかホント疑問😇

ザラブ、メフィラスといった古参ファンへのサービスが全面に強すぎた印象かな。