Jiyong

シン・ウルトラマンのJiyongのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
2.8
ウルトラマン未見。
編集とセリフがくどすぎてアブラマシマシ二郎系ラーメンって感じ。
実相寺ショットをいっぱい使いたかったのはわかるけどあんなにカット多くしたらダルすぎるな流石に。スタイリッシュかどうかも怪しい。問題になってた長澤まさみの写し方も最悪。マジでさむい。おじさんの内輪ノリ良いって。シンエヴァでアンチテーゼ的にそういう演出してたけどそれは「セカイ系」からの卒業という側面があるから許されるわけで。これで真面目にやっちゃダメでしょ。しかも身体性がありバックの人生が存在する生身の人間でやるなんてあまりにも酷い。編集に樋口は携わってなかったけど結局1番決定権を持って、現場を指揮するのは監督なんだから樋口の問題も大きい。みんな良くも悪くも庵野だけを批評しすぎ。

エヴァの脚本の(物語的)良さって戦闘だけのアニメではなく、しっかり人物と人間関係を構築しているところだと思うのだが、これにはそれが皆無で説明的な台詞が多いのにも関わらず、全く内容が入ってこない、感情移入できないつくりになっている。現代のオタクくんの表象はうまいくせに女性の喋り方はウルトラマンから前進してないし。シン・ゴジラに引き続き、大衆のモブ化も著しい。庵野は人間を描くのが下手なのか、外星人にばかり感情移入するような感じ。

全体的にテンポも悪いが、戦闘は楽しいし、自分でもわかるようなオマージュの多用もいかにも愛情が篭っていて微笑ましくなりはする。(選曲も良い)
しかし庵野らは自分の才能を駆使して日本の映画市場を使い自慰に耽っているようにしか思えない。
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