どーもキューブ

シン・ウルトラマンのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

樋口監督のシンウルトラマンリメイク



製作東宝、カラー、円谷プロダクション
監督樋口 真嗣
編集(他1名)脚本、総監修庵野秀明


 


庵野監督が 一大アニメーション「エヴァンゲリオン」劇場版4部作最終作、「シンエヴァンゲリオン劇場版」の時、本作予告が流れていた。

今度はウルトラマンと仮面ライダーだった。

そもそも「ウルトラマン」は、小学校の時の再放送で見ていた。しかし意外にも「ウルトラマン」より「ウルトラセブン」を見ていた、放送していた。また「帰ってきたウルトラマン」 以降なかなか再放送なく見たことがない。

「ウルトラマンセブン」(1番みてる)

「ウルトラマン80」(リアルタイム鑑賞してた、日曜日?。)

「ウルトラマン」「ウルトラマンエース」「帰ってきたウルトラマン」(見た経験あり)

「ウルトラマンタロウ」「ウルトラマンレオ」(見た記憶かなり少ない)

こういう記憶。親しみがあるのは「ウルトラマン」よりセブン、エース、エイティだ。だけど、家にゼットンのソフビがあった。
親しみ、思いいれがあったのは、セブンだった。

こんな背景、視聴履歴が間違いなく本作の面白さを左右するような気がする。元祖「ウルトラマン」は、とびとびで見ていてボンヤリしていた記憶。

一方私がはじめて樋口真嗣監督を見たのはリメイク「ガメラ」のメイキングビデオだった。

このビデオは、 ひたすらセットを写し、ひたすら爆破とセット造形製作、製作裏コメントをうつしていく名作メイキング。庵野秀明監督が特撮現場に参加撮影している気がした。ビデオ売却して超後悔。
 
庵野監督の唯一無二の高校生アニメ、原作津田雅美、庵野秀明監督「彼氏彼女の事情」。このなかでアニメ内に樋口監督らしき人が出演していた。

 本作ポスターには、「空想と浪漫、そして、友情、」とある。テレビではちょっとCGシーンなどネタばれさせてきた。なんだか違和感。だが大ヒットの様相。上映からしばらくたって見に行ってきた。




見てから、ずーっと引っかかていた事がまあ2、3あって、なかなか手放しで面白かったなー、おすすめ致しますといえない何かが引っかかった。本当に素直に喜べない何かがあった。また見たいと思わなかった。「シンゴジラ」のようにわいかない何かだ。

まず、キャスト。これがなんかね、。
よーは
「シンゴジラ」の経費節減採用みたいな画面配置、出演者の様相だなというとこね。あと変わらずの「説明」とアクションという展開。このサービスが連続なのだが、。それに「ウルトラマン」のテレビエピソードを次々と挟みこむようだ。
シンゴジは、物凄い勢ぞろいだけど、本作出しおしみした感じが否めない。

政府役人に岩松了(やせました?お体心配)や、監督の利重剛がいたからおおっ!とはなったけど。

サブキャラの有岡大貴、早見ひかり。結構出番あり、出演してるけど、説明要員キャラクター男女だけど、なんか魅力的に映らず。
昼帯レギュラーの有岡くんは、スネきゃら。元モモクロ、早見ひかり。はやみさんは、劇中どか食いするシーンがあるから出演していたような配役。映画後、バラェティに出ていたけど、、。
この早見、有岡が、よかったというのもなかった。そういうキャラだちでもなかった。

あと「ウルトラマン」テレビシリーズの挿入方法だ。まあ脚本なのか盛り上げや導入もなく、とにかくいきなりの感じだ。

問題ポイントはこれ。巨大化するシーンだ。「ウルトラマン」のオマージュリメイクなんだけど、、。
いきなり過ぎてみつめるのみ。
この元ネタを家でテレビエピソードを、確認した。


大好評のメフィラス山本。
好きな言葉は、でやたら押すけど、なんか突然だった。このエピソードも。これはメフィラス星人のエピソード。怪獣が人間と話し合うというエピソードを山本耕史で披露。山本さんが、怪獣に見えずたんなる丁寧なイケメンにしかみえなかったとも思える。

この怪獣の登場、出現、リアクション、ウルトラ警備隊の指揮、アクションの感じがエピソードの挿入が荒い繋にもみえた。

見終えた後、エンディング曲も含め、なんか響いてこない。もう一度「シンゴジラ」の絶叫上映会のような感じには、ならなかった。愛着がわかないというか。また行きたいというか。ヒーローにも怪獣にもなかった。

誰か有名映画評論家が「シンゴジラ」と「シンウルトラマン」を見比べ詳細に検討してもらいたいとも思った。まあシンゴジラは、悪役が主役なのだが、シンウルトラマンは、ヒーローが主人公。


シンウルトラマンは、完璧シンゴジラのようなはたまたエヴァンゲリオンのような組織的対決。そこに斎藤工のウルトラマンが出現。冷静過ぎて何を考えてるかわからず。

そしてヒロインの長澤まさみ。
本作の長澤まさみの仕草というか、長澤まさみが気合入れる為に、まさみの自分自身の体を叩く仕草を2、3回劇中ある。これが話題になっていた。
 私は、想起したのは「いくよくるよ」?って思った。が、何を意味してるのか分からず。まあなんか気合を入れる女子みたいなのをやりたかったのか?これは元ネタもない、オリジナルであろう。意味がよくわからなかった。

こんな長澤まさみのようなかわいいキャラじゃなく、体育会系的お相撲さんみたいな可愛げを出したかったのか?まあ意味がわからなかった。笑いにもならなかったかな。

この長澤まさみのキャラもエヴァのカツラギミサト的キャラと評する方もいらっしゃった。
長澤まさみと主人公斎藤工の友情なんかな?そういう感じを最後描いていた。けど、なんだか友情なんかラストはバッすりいきなり終わった感じだった。逃げ切ったような終わり。

イマイチなのか公開後、ネタばらしをちょっとづつしていくのも焦っているのかな?とも。

巨大化をテレビでながしたり、冒頭10分YouTubeあげたり?これも意味不明。シンゴジラのような爆発的なものは本作にはなかった。

それは、私が考えるにこの不可解なキャラとエピソードの突然挿入にあるのでわと思った。脚本も演出にもなんかいまひとつ。あと庵野秀明監督でわない何かがあると思った。

ゴモラが出現する「怪獣殿下」2話のエピソード。他最終回ゼットンの話もみてみた。少なくともテレビシリーズをみると本作のサブタイトルにある

「空想と浪漫、そして、友情」

は、テレビ版のほうから濃厚に感じられた。

科学特捜隊の命令、指揮、助けあい
子供が絡むエピソード(本作皆無。これも肝)
怪獣、ウルトラマン、解決法

本作も空想は、膨大な台詞の説明台詞にきき疲れたのもある。
浪漫。微塵も感じず終わる。
友情。長澤まさみとカトクタイと斎藤工になんかあったのかな?という感じ。

ウルトラマンのデザインは、格好良かった。カラータイマー無しで色で変化するのもよかった。敵の造形もよかった。

エヴァでみたことある既視感ある足と足がぶつかるカットもあった。キックしあうカット。

ラストのブツ切りの終わり方は、本作全体を象徴してるかのような幕切れだった。もう終わったじゃなく、なんか終わった感。


さて
シンウルトラマン、大ヒットしましたが、私はまあまあなリメイクでした。

フィルマ版追記
なんか盛り上がっているのかな?
「シンウルトラマン」って感じがする。
東宝も目指せ!50億とばかりに、YouTube冒頭だしたり、テレビシリーズ庵野チョイス上映したりしてるけど、。まあヒットしてます。
記事読むと庵野監督も本作にあんまり関われなかったとか。

キャストの魅力魅了がなんかイマイチだったのかな?とか。
怪獣もなんか強いのか?弱いのか?なんかな?とか。
庵野監督チョイスの「ウルトラマン」エピソードも家で見てみたけど、こっちの円谷一監督のテレビ界の方が、友情、浪漫、空想を強く感じられたなあ~とか。見た後にわりとジクジク考えたリメイクだったなー。

2022のトホホ作品では、私的にある。
いやあシンウルトラマンよかったよ~とすぐすすめられない面白さだよね。
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