えふい

銀魂 THE FINALのえふいのレビュー・感想・評価

銀魂 THE FINAL(2021年製作の映画)
4.0
これまでの劇場版に比べてギャグもそこそこに、真の、一応の、おそらくの、ようやくの完結が描かれる。最終決戦まっただ中からストーリーが展開されるため、ここまでのあらすじを紹介する親切設計が施されているものの、いろんな意味で内容が頭に入ってこないのでやはり往年のファン向け感は強い。
逆に言えば、このどんちゃん騒ぎをずっと追い続けてきた人たちにとっては語っても語りつくせぬものがあるのだろう。もちろんそれは観客だけでなく制作側にとってもそうで、鬼気迫るラストバトルと銀魂らしからぬエモーショナルな演出を、名だたる声優陣の演技が彩る。いつもの銀魂でありつつ、ここにきて新たな境地を垣間見せてくれる。
一本の映画としては前作の完結篇(こちらは終わる終わる詐欺版)がかなりの完成度だったために見劣りするが、およそ15年続いた作品の終わりを見届けるのは、やはり胸にこみあげるものがある。この素晴らしきバカどもをうみだしてくれたスタッフとゴリラ原作者に、ひとまずお疲れ様と労いの言葉を送っておこう。

──で、今度こそ本当に終わりでいいんですよね?
えふい

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