さわら

1917 命をかけた伝令のさわらのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
3.0
面白かった
上官に呼び出されてから始まって、ラストシーンまでカメラがぴったりと付いて映し出すリアルタイム疑似ワンカット。

敵地を進む緊張感は静かで、燃やされる建物は鮮やかで現実感を遠ざける。
戦道には死体がある。目の前に死体、起き上がるに手をついたら死体。
草原に野花が咲き、廃墟の伐られた桜が咲き、流される川には死体と桜の花びらが浮く。
人の争いと、そこにある自然の対比。
良い映画だと思う。
あまりに静かではあるけれど、劇場でこそ観るべき緊張感だった。
さわら

さわら