胸糞鬱不条理大好き

1917 命をかけた伝令の胸糞鬱不条理大好きのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
5.0
映画館で観て自分的には大正解だった。
全人類の義務教育教材一つ追加。

心臓がバクバクして手が震える。
それくらい感情移入したし、まるでブレイクとスコフィールドと一緒に伝令を届ける、3人目のメンバーでいるかの様な臨場感だった。

第一次世界大戦、ドイツ軍の戦略的撤退に誘導されイギリス軍デヴォンシャー連隊壊滅の危機に。
攻撃中止の情報を必ず伝えなければ。
1600名の将兵、ブレイクの兄も、そこにいる。


前線という言葉は知っていても、どんな場所かは知らなかった。
死と隣り合わせがどんな事かも、知らなかった。


ろくに身を隠す場所など無い場所で、近付く戦闘機の音、あの音を聞いた時の恐怖。いつ何処から飛んでくるか分からない銃弾。目と鼻の先で爆発なんて、どうすればいい。


人間同士の争いであっけなく命が消費されるのは絶対に間違っている。
そんな当たり前の事を頭で理解するのでは無く、心から感じ取れる。
自分にとっては、とても意味のある映画でした。

音響と絵画のような明暗のセンスも大好きです。