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1917 命をかけた伝令のEDDIEのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
4.7
とてつもない臨場感!RPGのゲーム好きならば堪らない映像体験に満足すること請け合い。次から次に襲いかかる試練、セーブポイントを越えたら出現する豪華俳優の連続にあっという間の119分。宝箱を開ける感覚で一度は劇場で観ていただきたい。

サム・メンデス監督、アカデミー賞撮影賞、録音賞、視覚効果賞3部門受賞おめでとうございます!またゴールデングローブ賞の映画部門作品賞&監督賞の受賞もおめでとうございました。

まだ興奮が覚めません。
第一次世界大戦を舞台にした作品で生半可に感動したとか言いづらい雰囲気もありますが、単刀直入に感じたのは「素晴らしい」という感想に他なりません。
正直鑑賞前の期待感はかなり高まっていたものの、伝令を伝えるためにワンカット技法の撮影でずっと走り続ける兵士を見ていてどこかで飽きが来ないか?予告の映像は盛り上がりどころばかりを集めていて、実際119分はかなり長く感じるのではないか?
そんな心配は杞憂に終わりました。

今回ドルビーシネマで鑑賞しましたが、あまりの没入感と満足感を得られ、鑑賞後気付けば109シネマズのIMAXレーザーの予約をしてしまっていました。なので、近いうちに再鑑賞予定です。
もはや遊園地のジェットコースターやUSJのアトラクションを楽しんだら、直後にもう一度乗りたいと考えることに感覚としては似ています。

本作の主人公はジョージ・マッケイ演じるウィリアム・スコフィールド上等兵とディーン=チャールズ・チャップマン演じるトム・ブレイクが、コリン・ファース演じるエリンモア将軍よりデヴォンシャー連隊への伝令を伝えることを責務に無人地帯へ出向くことになるのです。
スコフィールドは序盤こそ少々頼りなさを感じるものの、大きな転機と死線をかい潜ることで眼光が鋭く、そして逞しくなっていきます。

困難が次から次に襲い掛かってきて、徐々に疲れや悲壮感を見せる2人。しかし、伝令を届けるデヴォンシャー連隊にはブレイクの兄が所属しているわけで、立ち止まるわけにはいきません。
ワンカット技法で撮影しているため、余計な回想シーンなど入れられるはずがなく、会話も不自然なものを入れると興醒めしてしまうので、極力セリフも最低限になっています。だからこそ登場人物の表情の変化からは目が離せません。

次から次に登場する豪華俳優陣も凄まじいです。マーク・ストロングが出てきたと思いきや、リチャード・マッデンも出てくるし、極め付けはシャーロック・ホームズとジェームズ・モリアーティですよ!(ベネディクト・カンバーバッチとアンドリュー・スコットですね!)

映画として撮影技法に力を入れすぎたせいか、人物の背景設定やそれに伴う人物の性格をもっと上手く活かせたのではないかという点が気にもなりますが、個人的には大満足な作品でした。

冒頭に書きましたRPGのような世界観がいいのですが、FF6のマッシュがレテ川流れていくようなシーンと重なるところがあって、そこもまた良かったですね(すみません、わかる人いるかな?笑)

この迫力は映画館で体験してこそ。一度は是非とも贅沢な映画体験をしていただきたいです!

◆2020/2/16 109シネマズ大阪エキスポシティにて2度目鑑賞
1度目のドルビーシネマに続いてIMAXレーザーの大画面にて。

やはり臨場感が凄い。展開が分かってるだけに冷静には観れましたが、ネズミ爆発のシーンは2回目でもビクーってなりました(笑)しかし、トーマス・ニューマンの音楽が作品の臨場感を演出し没入感を与えてくれていると再認識。Blu-rayも買おうかな。
ただIMAXレーザーの大画面で観ただけに終盤の川に浮かぶ死体はどうしても作り物に見えてしまいました(いや、まぁそうなんだろうけど)。
とはいえ壊れた橋からの緊迫感、川を流れるシーンなど、見所は多いだけにアトラクション的に何度観ても楽しめますね。好きですよ『1917』!!

それにしてもD連隊の隊員が歌っていた“I'm going home〜”の歌が頭から離れない〜。

※2020年劇場鑑賞31本目
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