Bluegene

1917 命をかけた伝令のBluegeneのネタバレレビュー・内容・結末

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

「驚異のワンカット撮影」みたいな煽り文句のせいで、最初は「どこで編集入るのかな」と変なところが気になってしまったが、飛行機が落ちてくるあたりからそういう雑念は消えてストーリーに入っていくことができた。個人的にはあの煽り文句ジャマになってしまったわ…

勝手に「二人の兵士が死地を潜り抜けてメッセージを届ける話」て思ってたので、トメン(違)が死んだときは「えっ🤯」てなりました…GoTの頃から比べるとすっかり大きくなっておばちゃん嬉しかったのに…あと最後に登場したお兄ちゃんがロブ・スタークで受けた。狙ったキャスティングなのか。

途中で会った友軍の兵士やフランス人の娘と言葉をかわす以外、単独行なのでセリフは少なめ。映像に語らせることに集中している。そういう意味ではフランス人の娘とのくだりは必要だったかなーどうかなー蛇足かなーと微妙。町が焼かれ、そこに住んでいた人々がどうしているかを描きたかったのだろうけど。でもミルクが役立ってよかったですw

伝令のミッションが与えられ、塹壕を出た先には戦争によって不毛になったフランスの大地が広がる。ブレイクも参加したソンムの戦いの跡地は、100年経った今も立ち入り禁止となっているそうだ。砲弾の鉛や毒ガスの残留物に汚染されたため、復旧を諦めた土地である。広さは沖縄本島の面積ほどだという。100万人の人が死んで、後には人の住めない不毛な土地が残った。

これは映像だから読むわけじゃないけど、カート・ヴォネガットのこの言葉がぴったりだろう。
“History! Read it and weep!”
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