みうさん

1917 命をかけた伝令のみうさんのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
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草原から始まって草原で終わり、桜(さくらんぼだけど)の花がキーになってたり、川の荒々しさとか、自然との対比が印象的でした。ワンカットというか、ワンカットではないものをワンカットに見せるのがすごかった。滑らかな遷移とでもいうのかな。カメラが回り込んだりするの、よく考えられてる。話自体はすごく短い時間の中で、ものすごくたくさんのことが起きていて、そして、たくさんの兵士の命が救われる。なんかもう、途中で、これは無理なんじゃないの?ってなる。あと、どうやって敵と味方を見分けてんのか!みたいな気持ちになる。これ、見分けられなくない?それは、今でもそうか。言語が分かれば有利かなー…とか思ったり。ものすごく真面目な映画です。真面目すぎて息が詰まるし、終始緊張して観てたので疲れた。ディーキンスはこれで2個目のオスカー受賞したけど、これがベストかっていうとそうでもないかも…。Sicarioかスカイフォールで獲ってほしかった。英国俳優キャストも豪華。そのなかでもマークストロングのシークエンスがすごくいいです。めっちゃカッコいい。あのシーンの構図とかたまらない。あと、トレーラーになってるあの爆破を背に走るところで泣いた。その手前の歌のとこはちょっと冗長だった気がするけど。とにかくずっしり来る映画でした。オリジナルスコアもたいへんドラマチックでよかったです。
字幕翻訳/松浦美奈
2020/02/15
TOHOシネマズ新宿 スクリーン10 IMAX I列
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