MARUKO

1917 命をかけた伝令のMARUKOのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
5.0
『伝令』と″伝令″
まぶたに力が入る。

予想を遥かに越えて素晴らしかった…。
これに作品賞あげないのが、気の毒になるくらい作品賞だった。マジでどこにカメラあるの?って感じ。

オープニングから「え、いつまで歩くの!?」って。あの話マジだったのか!
そっからほんとにずーーっと体感させられるから、心臓が破裂しそうな緊張感。
他の映画ならホッコリするようなシーンでも、すでに戦場にいるもんだから、いつか撃たれるかもしれない恐怖と混ざって、独特な感覚に陥ってた。

新宿IMAXで(IMAXレーザー凄かった。新宿IMAXよく使うけど、発色が以前と全っ然!違う)、しかも日曜日で、ポップコーンやらビニール袋やら、
「あ~あ~、今回も騒がしそうだな」。(マナー悪すぎる。最近は劇場鑑賞でその辺を期待しなくなってるから、別にいいけど。勝手にしてくれ~笑)
って思ってたんだけど、気づいたら張りつめるほど静かだった。
みんな釘付けだった。私も釘付けだった。
"息を飲む"ってこの事か。

ラストはもう恍惚というか、うわ~…って心を奪われて。
音楽の美しさとか画の強さとか、焦燥感とかやるせなさとか、もう色々。
緊張を通り越して、じわーと力が抜けて劇場のシートに吸い込まれていく不思議な感覚だった。(言葉にできないんだす笑)

圧倒的。

p.s.エンドロールの音楽の締めくくりがかっこ良かった。
音楽は「ファインディング・ニモ」のトーマス・ニューマン。通りで好みな訳だ。
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