keisukekuzuya

1917 命をかけた伝令のkeisukekuzuyaのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
5.0

「はじめてのおつかい」がパラサイトだとすると、この映画はそれを真似た親がただ自分の子供のおつかいの一部始終をカメラに収めたホームビデオかのような、
いや例えが悪いんだけど、たまに信号が青になった瞬間に勢いよく横断歩道に飛び出す子供とか見るとヒヤッとするけど、そういう日常に起こりうる危険だったり、日々自分達が暮らす街においても、いつ何が起こるかわからないけれど、それが戦場で、しかも最前線だったら尚更だよね、っていう。
いやそりゃそうでしょ、うん、そりゃそうだよ、そりゃそうなんだけど、そうじゃない。
何がそうじゃないかと言うと、パラサイトはそうじゃない。どちらがエンタメか、良いか悪いかなんて分からない。ただ、映画がアートだとするならば、アートとは何なのか、どうあるべきか。
分からない。分からないが、見終わった直後にどう感じるか、反射的に何を思うか。
面白いとか、なんか凄いとか、なんでもいいけど、口を開けば格差社会がどーだの、どのシーンが現代の何を象徴してるだの、そんな政治が感想の何よりも初めに来る映画なんて何が面白いのか。
良いものは良い、面白いものは面白い、それでいいんじゃないか映画なんて、だからこそ「ネクストインファッション」は面白いし、そんなあたりまえの事に憧れを抱かなければならない我々日本人は、今日もテラスハウスを副音声アリで見てしまうのだ。
トホホ、、。悲しいね。
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