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1917 命をかけた伝令のNaoyaのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
3.3
1917年の第一次世界大戦中の最中、若きイギリス人兵士2人は、最前線へ作戦中止の命令を届ける任務を命じられる。サム・メンデス監督の戦争ドラマ作。戦場を描きながら、本作での主人公は伝令を届けるという任務。この軸1本だが、だからこそ深みのあるドラマを生み出している内容。若き兵士2人が任務のために、戦場を突き進む様の緊張感は凄まじい。兵士の任務を追うことで、同様に追体験させられているかのような没入感もある。これほど“命懸け”を肌で感じられる体験は稀。過酷さが付きまとい、いつ敵兵士と遭遇するか、爆撃が来るか、銃撃されるかなど、何が起こるか予測させない緊張感が滲み出ており、稀なロードムービーの凄まじさがある。サム・メンデス監督の全編が擬似ワンカットで描かれており、より没入感、臨場感が抜けない、戦場のリアルがそこにあります。演技派俳優の出演も魅力的。
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