Tai

1917 命をかけた伝令のTaiのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
4.5
これは!是非!劇場で‼︎

後衛から前線の大佐へ、下っ端2名の兵士が将軍の伝令を届けに行くお話。
もう!誰も大佐のLINE ID知らないの?と、本当に現代の電子メールの便利さが表彰ものだと言うことを実感させられる作品でした◎

タイトルの通り舞台は1917年、第一次世界大戦。
伝令は最前線で待機している隊に作戦中止を伝えるというもの。
間に合わないと1600人もの味方兵士を失う事になるかもしれない。
敵がどこに潜んでいるか分からない中、使命を胸に戦場を駆け巡ります。

この作品の凄いところは、なんと言っても臨場感ですね!
もともと〝全編1カット撮影〟を大々的に宣伝していましたが、これにより伝令を届けにいくという兵士が体感する目線をそのままに観ることができます。
まあ『バードマン』的な1カットだったので〝全編〟が付くとちょっとアレなのですが、本当に1カットでやってのけた『ヴィクトリア』がだいぶ荒々しく感じたのに比べると、こちらは洗礼された臨場感を味わうことができました( ´ ▽ ` )b
所々「どうやって撮ったの⁉︎」と聞きたくなるカットがありますね。
どうやったのか分からない感じが本物っぽさをさらに際立たせてきます。
しかも、夜明け迄にというタイムリミット付きの伝令なだけに、余計にハラハラさせられました!
『バードマン』と『ダンケルク』の良いとこどり作品と見てもらって間違いないかと。
ずーっと同じ人物を追っているので『ダンケルク』より臨場感マシマシです!

撮影技法だけでなく、事実を元にした物語のようで、その体験をかなり事細かに記録したのだろうという程の作り込みでした。
スクリーン越しの世界でないと耐えられないほどに追体験できてしまう作品です◎

ただ、画面がかなり暗いシーンもありますので、自宅で観ようとすると何が何だか分からないなんてことになるかもしれません。
せっかくのアカデミー賞3部門、しかも撮影、音響、特殊効果部門受賞作品ということなので、この映像体験は是非とも劇場がオススメですよ٩( ᐛ )و
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