yukihiro084

1917 命をかけた伝令のyukihiro084のレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
5.0
映画は死なない。

凄かったです。凄かった。
なんかね、3回か、4回
泣いてしまいました。

あの〜…


ん〜、あの〜…






何でもシンプルが一番
相手の心に届くのかな〜って。

愛の言葉も、別れの言葉も、
感謝の言葉も、背中を押す言葉も、
愚痴も、相談事も、プレゼンも、
そして祝福も。
シンプルが一番届くのかなって。

僕、妻に毎日言ってる言葉があるん
ですよ。毎日、ありがとうって、
言ってます。あったかいお茶を淹れて
くれた時とか、お弁当を手渡して
くれた時とか、お弁当に好きなオカズが
入ってた時とか。家族でもお礼を言う。
今年結婚20年目でね、いろいろ考える
訳ですよ。何しようかとか。でも結局、
2人であったかいお茶飲みながら、
ありがとうねって言うのが、
いいのかなって、映画見て思って。

家族。兄弟。友達。子供。
生まれた時代が違ったら、
笑いあったり、感謝の言葉を伝え
あったりも出来ないのかも。

テーマも映画の骨格も
シンプルですよ。
悲しみ。怒り。憤り。虚しさ。
そして使命。

塹壕や水溜りや河岸の
放置された亡骸。その亡骸は、
一体何歳なんだろう?と考える。
胸がギュウと締め付けられてね。
あの亡骸は、セットじゃないんですよね。
視覚効果でもなくて、100年前に
実際にあった死なんですよね。


映画って凄いね。
僕らはタイムトラベラーだ。
まさか第一次世界大戦の
西部戦線の塹壕を歩く日が
来るなんて。ホントに凄いね。
この間まで、韓国の半地下の
高いところにある便座に
座ってたのにね。

ワンカットとか、ワンカット風とか
正直、そこだけの映画じゃないですよ。
だから、そこはどうでもいいです。
正直、そんなにワンカットにも
見えなかったんですよ笑
あっ褒めてます。天才ディーキンスが
前に回ったり、併走したり、
走ったり、ゆっくり行ったり、
頭上から見たり、単調にならないよう
工夫してくれたので。

あと、主演のジョージ・マッケイ
凄く良かったです。
凄く凄く良かったです。
強い絵に負けることなく、
惹きつけられました。
いい目と、いい空気感と、
いい間を持ってる俳優さん。
これから楽しみです。

あと、賞レースって
意味ないなって、改めて思って。
比べるもんじゃないね。
比べられるもんじゃないね。
みんな良かったもん。

は〜、なんか泣いたなぁ。
さて、今年の20年目の結婚記念日
どうしようかな〜。
yukihiro084

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