J四郎

1917 命をかけた伝令のJ四郎のレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
3.9
第一次世界大戦で伝令の任務を受けた2人の若い兵士の物語。監督はサム・メンデス。全編ワンカット風の映像が特徴となってます。
コリン・ファースやベネディクト・カンバーバッチもチョイ役で出演しております。

伝令の命令を受けてからミッションに赴き、数々の危機を乗り越えていく。戦争映画っていうより伝令アドベンチャーってとこかな?
彼らの冒険をワンカット(風)で追っているので臨場感は抜群でした。時々物陰で彼らが見えなくなったり、視線の動きで上手くカットを繋げてます。

なんとなくTPS(第三者視点)ゲームを見ているような気にも。途中、ステルス要素もありますが、コイツらはやたらウカツな行動ばかりしてくれます。まるで僕の下手クソなメタルギアプレイでも見てるよーでちょっとイラっとくるかもしれません。なんでこの男たちに重要な伝令を頼んだんだ?

でも一刻も早く伝令しないと味方が大惨事!という設定はワンカットもんとして上手い。主人公が時間が無いんだ!と言う度に映画の尺が足りなくなるんだ!って思ってしまったよ。

ほぼリアルタイムで進むので移動時間は会話劇になるんだけど、そこはあんまし面白味が無かった。不自然な演出が多いので戦争モノとしてのリアリティを求めるなら疑問が出るかなぁ?
ただ映像に関しては非常に美しい。戦火の中、夜間戦闘になる場面があるけどそこは本当に素晴らしかったです。

ストーリーもただ伝令ミッションを見せてるだけですが、アトラクションみたいな内容です。ここは映画館で観てこそでこの後テレビなんかで観たらそれこそゲームのムービーみたいになってしまうんちゃうかな?
あと出てくる女性は2名のみと驚異的にムサい。

個人的な感想ですが、物凄いモノを観ちまったぜ!とまでテンションは上がらなかった。期待し過ぎてもダメかな?
ただラストのブレイク兄貴(たぶんGOTのロブ・スタークの人かな?)は演技の良さもあって泣けたし、内容も面白かった方。劇場で観て良かった作品ではあります。
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