このレビューはネタバレを含みます
自分にはすんなり聴き取れずに戸惑ってしまう発音と独特の言い回し(例えばbloody ほにゃららなど)からどこの国の方たちなのか教えてくれて通貨単位に触れる台詞もさりげなく当時の時代を感じさせてくれてわずか冒頭の5分で脚本の虜になった。
身に付ける備品の総重量はどれほどなのだろうか。積み上げられた土は黄色が混じり欧州に多い花崗岩が風化した色だとわかる。土の壁には兵士が身につけているポケットがいくつもついたものが伺えて土のほかに"何を"積み上げたのか伝えてくれる。汚水。無数のハエ。水溜り。目に飛び込むひとつひとつの景色にどれほど配慮されているのかと心打たれた。
閃光弾の激しい音と共に刹那に輝く光から望む映像が信じられないほど美しくお気に入り。森や川の自然も綺麗でそのことが戦争は自然も破壊するのだと間接的に静かに伝えてくれて涙。こうして文章に起こしながら涙。
豪華キャストのわずかな時間の登場でも演技で別格感出してくるの凄すぎた。主人公の方の表情が大袈裟な悲壮感を出すわけではない絶妙な豊かな無表情さが映像に集中させてくれる後押しとなってすんごい役者さんだと思った。(目はトイ・ストーリーのウッディに似てて可愛い)
1時間3分後から音楽もちょう好みになって(思わず時計を確認してしまうくらいの変化)トーマス・ニューマンさん大好き。ありがとうございます。
ダンケルクを思い出させてくれる映像であの監督さんすごいなと感じ入りつつスターウォーズEP9の上映前にIMAX規格で流れた長い予告映像(おかげでスターウォーズ9霞んでしまった)"テネット"楽しみすぎて9月まで待てない。どうしよう。
サイコーでした。