照明弾のシーンは素っっっっっっっっ晴らしいですね。
闇の中で、照らされることの恐怖。
強烈な光に晒される恐怖。
影がグォーっと大きく動いて、映っているもの全部が悪魔のように見える。
このシーンだけでも観る価値ある。
ていうか映画館で観とかないとね。
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これの前に
『彼らは生きていた THEY SHALL NOT GROW OLD』https://filmarks.com/movies/81845
を観てしまったのは失敗だったなぁ。。。
どちらも西部戦線の地獄を描いているけど、
『彼らは…』は実際の映像や写真、そして帰還兵のインタビューのみで作っている。
そのソリッドさと比較すると
『1917 …』は情報過多でテレビドラマ『JIN-仁-』観てるみたいだった。。。
『1917 …』観た方は『彼らは生きていた THEY SHALL NOT GROW OLD』をぜひ。
すごいので。。。
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音楽うるさいね。。
はい、ここからスリリングパートです
ドキドキしてね!死人でるかもよ!
さて、打って変わってほっこりパートです。
人間性感じてね!
とかなんとか言いつつ激戦パート始まり!
で、ラストはチェロで泣かせます♪ハンカチどうぞ〜
ってのがうるさい。。
それはこっちが判断するからっ
(同作曲家の『キルトに綴る愛』は素晴らしいスコアですよ)
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カメラもグリグリ回ってうっとおしい。。
カメラに存在感があり過ぎて「これは映画です」感が増しちゃう。
「あ、今真っ暗になったからここでカットだな」とか
「この岩、CGか。じゃここでカットね」とか意識しちゃう。
全然没入できなかった。。
もっとうまくワンカット風にできたはずです。
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「うわぁすごい没入感ある〜!」って楽しめる若い人を劇場に呼び込んで
席に座らせて
死屍累々の西部戦線地獄を見せつける、というのが目的なら成功していますよ。
若い人に「戦争は地獄だ」と教え続ける義務がありますからね。
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説明台詞も多いですね。
2人しかいないのにすんごい喋るから
観客のためにわかりやすく喋ってんだなぁって思っちゃう。
ネタバレはコメント欄に。