このレビューはネタバレを含みます
長回しがすごいのはもちろんだけど、映像がとにかく美しくて見入ってしまう。特に主人公が真夜中の廃虚で目を覚ますシーン。暗い窓にオレンジ色の光が炸裂して、ハッとするぐらいキレイだった。
ストーリーはシンプルだけど、しっかり胸に響く作品だと思う。人間が愚かな戦いをしている横で牛がのんびり牧草を食べてたり、死体まみれの川に綺麗な花が咲いてたりしていて、「たとえ人間が何をしていようと自然は変わらず動いている」というのがショッキングだった。なんか、心のどこかで「綺麗なお花は人間が幸せなときにしか咲かないものだ」と勘違いしてた。