監督はサム・メンデス。
この映画は第一次大戦中、メンデスの祖父の体験や祖父が戦場で出会った人々のエピソードを基にしたフィクションだとのこと。
上官からの命令で別の部隊へ、あるメッセージを伝えるため、二人の若い兵士の決死の任務遂行の物語。
言ってみればまあそれだけの話だが結構臨場感溢れる展開にハラハラした。
今作の売り、ワンカット長回しに見せるカメラ手法がより臨場感を際立たせている。
そしてそれが、いつかテレビで観た、世界大戦のドキュメンタリー映像そのままなことに、ある種の悲しさを覚えた。
あの赤ん坊はどうなったんだろうか?
心配する間もなく私たちも主人公と共に行かねばならない。
ワンカット手法、カメラはどんどん進む。
それにしても、戦争は必要悪だとは言うけれど、家族の写真を胸にしまい、どれ程多くの若者たちが散っていったことだろう。
今も世界の各地には、多くの戦死者の遺体が埋まったままだと言う。