1917 命をかけた伝令の作品情報・感想・評価 - 1115ページ目

上映館(48館)

「1917 命をかけた伝令」に投稿された感想・評価

台湾で鑑賞。

これは凄まじい〝映画〟体験。いや〝戦争〟体験が出来るワンシーンワンカットムービー。
一体どういう風に撮影しているのか予測不可能なシーンがいくつも現れ、改めてロジャー・ディーキンスの凄さが伺える。また広大な自然を舞台に人を被写体として置いたときのバランス等、やはり美しい。そして夜のシーンでの炎と影の映し方は圧巻であった。予告のラストにある一直線に駆けるあのシーンを是非映画館で体験して欲しい。

あらすじを全く読まずして鑑賞したのだが、思わぬバディムービーでアガる。まるで「PUBG」をしているかの様なトラッキングショット多めの前半。舞台が次々とゲームのネクストステージかのように変わっていく面白さもあった。

ワンシーンワンカットだからと言って、常に緊張が張りつめているという事でもなく、ちゃんと休めるシーンも織り交ぜてくる。だからこそその抑揚がさらに戦場を怖くさせる。突然始まる銃撃戦、どこから撃って来てるのか分からない恐怖、これがまさに戦争体験であろう。凄まじい。

しかしこれはただ伝令をする為だけに駆け回る映画ではなく、しっかりとしたヒューマンドラマとして成り立っているのが高評価に繋がる。そこら辺はさすがサム・メンデスと言ったところか。

1つ言っておくが、これをIMAXレーザーなんかで観たら死ぬんじゃないの?(笑)早くIMAX、Dolbyで観てみたい!
Layla

Laylaの感想・評価

4.5
海外の15mの巨大IMAXスクリーンで観賞。好みかはともかく、今年これを超える映画はない気もする。グワングワンの生々しい映像に終始吐きそうだったし、あまりの没入感に目が離せないのに映画を観ているという感覚すら曖昧になって、彼はなに無茶なことをしてるんだろう、私は何を見せられているんだろう、という気にすらなってしまった。伝令兵の視点で進む単純である種のとりとめのないストーリーが、おじいちゃんに昔一度だけ聞いた戦争中のある一夜の出来事の話を思い出させた。もうおじいちゃんは亡くなってるし、こういう映画は作られるべきで、例えトラウマになっても観るべきなんだろうなと思った。
ねーね

ねーねの感想・評価

4.3
1917年、第一次世界大戦のさなか。
若きイギリス兵2人が重要な伝令のため、命をかけて敵陣を駆け抜ける姿をワンカットで写し続ける。
試写会にて、一足早く鑑賞の機会を頂くことができました。

前情報で予想していた以上に、ワンカットの威力は大きかった。
もちろんすべてが完璧なワンカットではなく、明らかに繋いでいる箇所もあったが、時間の流れ上仕方ない部分もあり、これだけ自然なら誰も気にならないだろう。
ここまで緻密に計算され尽くした脚本と構成に唸ると共に、それを実現したスタッフの熱意と技術に大きな拍手を送りたい。

ときに第三者目線で、ときに主観で、主人公二人をひたすら追い続けるカメラ。
大画面に映る戦場に、あたかも自分も入り込んでしまったかのようだった。
敵についての情報が正しいかどうかもわからないまま、いつ、どこから撃たれるか?誰を信じていいのか…常に緊張の糸は途切れない。
恐怖にすくんで歩みを止めたくなっても、仲間の命を見殺しにしてまで、国のための任務を投げ捨てるほどの勇気もなく。
ノーマンズランド(無人地帯)では、その静けさゆえに身体が強張り、彼らの息遣い、そして自分の鼓動すら聞こえるほど。
私は劇場で目を瞑り耳を塞ぐこともできるけれど、彼らにそれは許されない。
時間の経過がひどく遅く感じられ、あと2時間も耐えなければならないことが恐ろしかった。
それゆえに、あの圧巻の疾走シーンはすべての苦しさの糸が切れたように感じ、ラストのカタルシスに涙が溢れて止まらなかった…
観終わってすぐはどっと疲労感が押し寄せ、しばらくは熱に浮かされたかのように何も考えることができなかった。

一番に思うのは、この映画で映されている出来事など、戦争のたった一日の中のたった一人の数時間でしかないということ。
このほんの数時間で、戦争のすべてを理解はできない。
大切な仲間を理不尽に奪われる苦しみ、家で彼らを待つ家族の悲しみ、それらすべてが日常茶飯事で、想像を絶するほど多くの若者たちが同じ運命を辿っていたのだろうと思うと、戦争というエゴの無意味さに怒りと虚しさを覚えざるを得ない。
それを観る人に体感させる手段として、兵士ひとりに寄り添ったワンカットという技法は、優れた選択だったと思う。

とはいえサム・メンデス監督らしく、しっかりエンタメ的な味付け展開もされており、決して観客を飽きさせない。
賛否両論あるかもしれないが、大仰すぎるほどのサウンドトラックには感情を巧みに揺さぶられた。
そして、絶望の戦場に浮かぶあの幻想的な画は、007スカイフォールの光と影さながらの美しさだった。

さらに驚いたのは、私が先日鑑賞したピーター・ジャクソン監督の『彼らは生きていた』で、帰還兵が語り、再現されていたとおりの光景が広がっていたこと。
足を取られる泥沼、敵か味方かもわからないくらいにぐちゃぐちゃになって浮かぶ大量の屍、群がるネズミや蝿、鼻をつく臭い、ボロボロになった鉄刺網…
実際の記録映像そのままの様子に、ますます実感させられた。
これが戦争のリアルなのだと。
美術スタッフの労力を讃えたい。
これから観る人には、より理解を深めるためにも、是非両作品の鑑賞をおすすめしたい。
Oto

Otoの感想・評価

4.0
試写会。登場人物の熱量と同時に製作陣の熱量が強く伝わってくる映画、良くも悪くも。「画面の外の技術やスタッフを意識させない映画が望ましい」とよく言われるけど、ここまでのクレイジーな情熱があると圧倒されてしまう。4ヶ月リハやって役者や小道具の位置を微調整したり、編集ができないからスタッフが映らないように遠隔で操作したり、曇ったら同じ天気になるまで待ち続けたりしてるらしい。ロジャーディーキンスは細部に新しいアイデアが連発していてやはり天才。

ワンカットと先に知ってしまってるのがノイズだったかも。どこで切っているのか気にしてしまうし、あまり宣伝で推すべきではないのかも。暗転とかパンとか洞窟とかシャッターとかわかりやすいところもあったけど、こだわる必要が本当にあったのかとも思う。池のレールのショットが好き。冒頭の人物抜けからどうやって撮ってるのと気になってしまう。

死傷者、ネズミ、馬など美術が素晴らしかった。暗闇が光のありがたさを、乾きが潤いのありがたさを押してくれる。時間も安全も食料もないという枷の作り方が上手で、歌とか赤ん坊とか兄とか炎とかの些細な幸せが引き立つ。Well doneとか食堂いけよとか優しいセリフに泣きそうになる。

些細な問題でもすごくドラマチックに見えて、トラックをみんなで押すのとかとても感動した。大言壮語・針小棒大はエンタメの解消にとって大事なのかも。ホラー映画としても非常に楽しめて、本能的な恐怖を刺激された。
シンプルな脚本だけど、定期的に事件が起きて、ミッドポイントで主役の二人に大きな展開がある。ミッションがある程度複雑な戦略なので冒頭で一気に説明してるのが少し無理は感じた。

爆撃の中の横断疾走は戦争映画史に残る名シーンで泣いた...。何が彼を走らせるのか、なぜ手を差し伸べてくれる人を攻撃するのか、と思って感動した。愛国心や忠誠心に毒された若者。パラサイトと対照的に遊びのない弱者同士の争い、ジョークパートすら無理矢理に感じるくらいに。
大作で新人俳優を起用できる強さも感じた。。枠組みが革命的すぎて「カメラマンの映画」という批判もわかるけど、軍事訓練もしたくらいに身体を作ってきたらしいし、とてもパワフルな二人だった。お互いを救い合うファイト一発映画だけど結果ワンシチュエーションでここまで膨らます想像力が素晴らしかった。

ミルクが後で生かされるとか。滝で落ちるとか、爆発とか、ドイツ基地の写真の伏線とか、RPGゲーム的な楽しさもあった。ワンカットという技法やテーマも含めて、すごく今っぽくないけど今しか作れないものになっていた。今年のオスカー争いは熱い...。
韩城

韩城の感想・評価

4.0
这他妈就是血淋淋的、腐烂的、恶臭的战争。
摄影无敌,看过的最舒服的长镜头摄影,剧本略弱,没有什么特别的亮点。
この性交は血まみれの腐った悪臭のする戦争です。 写真は無敵で、これまで見た中で最も快適なロングレンズ写真です。スクリプトは少し弱く、特別なハイライトはありません。
久々にしびれる映画でしたねぇ

見たあと賢者モード的なやつに入るやつです
KENTADOMAE

KENTADOMAEの感想・評価

4.2
まるで全編をワンカットで撮ったかのような戦争映画。


1917年の第一次世界大戦を舞台に
伝令を託された2人の少年が戦地を駆け巡る話。

映画の冒頭で、他の作品と異なる画の雰囲気を感じられる。
圧倒的な没入感と戦地の緊張感を感じる。
また、音響も凄まじくいい!
爆撃や銃弾を始めとして、薬莢が落ちる音など細部まで体に響いてくる。

ただ本当にワンカットな訳では無いので
時間の進み方が違ったり
どうやって撮ってるんだろう
みたいな所が逆に気になってしまうのが少し欠点。
でも、素晴らしすぎるがゆえの欠点!!
だから、観ている時はぜひそういう裏側を考えないで欲しい(笑)

これはアカデミー賞取るかなぁ。
JohnKoya

JohnKoyaの感想・評価

4.5
ぱねぇぞコレ…凄すぎた…💦
映画が始まっておよそ2分後から緊迫感した状態がずーっと続き、ワンカット手法なのに大迫力の戦闘シーン。
相当な技術が要する作品だと思いました😵
サムメンデス監督は動と静の使い分けが良くて、音楽の使い方はホントに上手いし、無音の恐ろしさも抜群に怖かった。
そして役者も全員表情が良くて、顔から緊張感がこちらにも伝わってくる。また脇を固めたコリンとカンババッチも最高でした✨
“本物”の戦争映画を観たって感じ。
今までの戦争映画で1番リアリティを感じたかもしれないな。。。
素晴らしかった!!!
みなみ

みなみの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

Fan’s voiceさん独占の最速試写会にて。

観終わった後は「これは作品賞」しか語彙がなくなる……。
「戦争映画を観た」というより「戦場にいた」くらいの没入観です。
それはきっと「全編ワンカット映像」のおかげかと。
つなぎ目のない映像によって、主人公2人と同じように観客たちも目の前の任務から逃げられない。

まあ、全編ワンカットと売り出してはいますが、どうしても一か所だけカットせざるを得ないシーンが出てくる。でも繋げ方が上手いと思いました。
他は意識して編集点を探さないと完全にワンカットです。

兵士たちの息遣いが聞こえてくるほど緊迫していて、息遣いと歩を進める足音しか聞こえないと思いきや、突然銃弾が飛んでくる。
少し離れたところにいる兵士が敵なのか味方なのかも分からない。
想像を超える戦場の過酷さと孤独さ。

早くIMAXレーザーで観たいなあ。

将軍から命を受けたスコフィールドとブレイクは、無事伝令を伝えることができるのかーーーー!!?!?!?
ドラえもんどこでもドア出してーーーー!!!!!!!!!!!


【2月15日(土)IMAXレーザー】
公開されたのでネタバレ書き殴る〜〜〜〜。

一緒に任務についた友人ブレイクを失い、ヘルメットを失い、銃を失い、川に流されながら装備を捨て、最後は自らの身一つで一心不乱に走るスコフィールド。
伝令を届けに来る兵士は幾多もいるのだろう。
攻撃中止の伝令を無事届けても、褒めてくれるのは片手で数えるほど。
スコフィールドが切り抜けた戦場の過酷さは我々観客しか知らないのだ。

最初と最後の、木に寄りかかっているスコフィールドの図はわざとそういう風な繋ぎの演出なのでしょうか。好きなシーンです。
えび

えびの感想・評価

3.9
序盤は任務に懐疑的で慎重だった主人公が、最後にはただ任務を果たそうと取り憑かれたように戦地を突き進む様子はどんな気持ちで観ていいか分からなくなった。
ワンカット映像やサウンドを使って生み出される臨場感は想像以上に凄まじく、観賞後にはかなり疲労感が。
主人公が命がけで進んできた様子を追い続けた観客はこの任務を果たすことが戦争の全てのように感じてしまうけど、実際にはこんな日々が戦争が終わるまで繰り返されるのだと示唆され、何よりも戦争の虚しさが残った。