てつこてつ

不夜城の男のてつこてつのレビュー・感想・評価

不夜城の男(2020年製作の映画)
3.0
中卒ながらも人一倍の努力と義理人情で水商売の世界で叩き上げてきた一人の男が、ついに江南に進出という矢先に、有名ラッパーの薬物使用から芋づる式に発覚した青瓦台にも大きな影響力を持つ金貸しの御曹司の薬物使用、そこに目を付けた悪徳検事の野望に巻き込まれる羽目となってしまう・・

登場人物がちょっと多すぎて、やはり一人一人の描かれ方がそこそこ浅い。ストーリーも若干複雑にし過ぎている傾向があって、終盤の一発逆転的な描かれ方がイマイチ盛り上がらない。主人公が量子物理学の勉強をしている事が、終盤で大きな意味を持ってくるが、なんだか後付けっぽくてスカッとしない。

豪傑な主人公のキャラクター自体は魅力的ではあるが、この役者さん、自分は今作で初めて見たんだけど、やはり華がない。驚くほど深紅のスーツを見事に着こなし、夜の男の雰囲気は満点なんだけどね。相手役を務める女優も、確かに美しいんだけど、凄味がなくて役柄には合っていない雰囲気。
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