かつて悪魔に取りつかれた少女を救えずに失意の底にいる神父。しかし、悪魔は彼の親戚一家に魔の手を伸ばしはじめ、神父は一家を救う為に再び立ち上がり悪魔に挑むが…。韓国製の悪魔払い系ホラー作品。
アジアとキリスト教(悪魔払い)は映画的に愛称が悪いような勝手なイメージですが、韓国は意外にもキリスト教信者が多いので実際には馴染みやすいのかも知れません。統一教会等の異端のキリスト系新興宗教が拡がってしまったのも元々はキリスト教の土壌だったので入り込みやすかったそうですし…。
最初は隣人問題から徐々にというちょっと変わった展開のホラー。この隣人の不気味さが半端なくて怖い。死んだ魚みたいな目と不気味な笑顔がホントに上手い俳優さんで本気でムカついてしまう。
というかこの映画に出てるどの役者さんも見開いた目の演技や発狂する演技が上手くてビックリでホントに怖いわ。
しかし…隣人のあの状況や母親が食卓でああなったら神父が身内にいるんだしある程度は知識があるのだろうから、悪魔的なものを疑う筈だと思うが…ちょっと行動が遅いのが気になる。神父があれだけ思慮深いのに、電話の件とか都合が良い展開が気になる。家に居なきゃいけないのは誰の目にも明らかなのに…。
王道の悪魔払いな展開と思いきや、人間の闇を描く事が上手い韓国映画の特性が出ていて、ただ悪魔対神父にしない感じは流石といったところ。
悪魔は一筋縄ではいかない強敵感もスゴくあり悲壮な戦いを盛り上げています。
ハリウッドの悪魔払い系とは違い、失うものが大き過ぎてずっと引きづるような感じは好みが分かれるところでしょうか。
とはいえ悪魔が次々乗り移る怖さがあり、なかなか楽しめた悪魔払いホラー作品でした。
まとめの一言
「エンドオブデイズを思い出した」
