とんでもない新人が現れたぞ!!
ラテンビート映画祭にて。
これは新たな時代を駆け抜ける監督が出てきたなと思わさせる作品。アナログ技術で最新のモーションを。知恵を振り絞った撮影クオリティー。80年代サスペンスホラーぽさがあり最高。
脚本、ブラックユーモアな感じがコーエン兄弟ぽく、
その中にスプラッターやエロチシズムを踏まえるところがラース・フォン・トリアーぽく描かれていた。
ストーリーテラーのように列車で話をする、精神疾患患者を治療するドクターとその向かいにいた女。ここからストーリーは始まる。
本作は大きく3つの章に分類されている。
その1章1章がまた細かなトリックが埋め込まれている。
第1章
話の中の話。それが嘘でこれが真実とまた話が進み、それがまた嘘でこれが真実だったり。ここのうまいトリックは、最初にかなりリアリティーのある重い話を持ってきているところ。そこから嘘と一安心する。ここからの真実はユーモアが入り込むので心を休めながら観ることが出来た。でまた嘘。はいはい次は何ー?と心待ちにしてしまうくらいその世界のアトラクションに乗ってしまったような気分になった。
第2章
これは、ジャパニーズホラー感のある話。
まさに世にも奇妙な物語でも観てるかのよう。
男に騙され、犬と共に人生を歩みだした女。
そこで子犬が大好きな男と出会ってしまう。
犬が好きという共通点がとてつもない悲劇を生む。
これは予想できたし、ブラックユーモアが効きまくりの話。
第3章
病気で筋肉がつかなく矯正ベルトをした男と足の長さが違い矯正ベルトをしている女が出会い、恋をする話。
男は経験値がなくベッドで2人服を剥ぎ取り、矯正ベルトを剥ぎ取るまでは良いのだが、その後が少しの恐怖で進めなくそのまま横に寝て一夜を明かす。
その後、施設で見せてもらったアダルトビデオを思い出し、その通りにするものの...
ここまでが第1段階の終わり。
ここから第2段階へ
この話をしている途中、訳あってストーリーテラーのドクターはいなくなるのだが、そのストーリーが書かれた本は置きっ放しに。女がそれを届ける話がここから始まる。
女は会話の中の些細なヒントを元に家へたどり着いた。
そしてその家はストーリーに出てきた家だった。
そして名前も聞き覚えのある名前。
ただ、そこには彼はいなかった。
女は何かを確信した表情で、ある家へ向かう。
そして再会をするが...
ここまでが第2段階
ここからが最終段階
男は何を言っているという表情をするが、ある目的を果たす為女を屋敷に入れる。
この時点で女には変化が起こっている。
いろんなシーンがフラッシュバックしていく。
そして女は電車の中にいた。
そしてさっきとは違う男性が対面に座り、その男は色違いの本を持っていた。
fin.
最後はストーリーをまじまじと聞きすぎて女が精神疾患になってしまうってオチ?