yuusai

ホームカミングマーダーのyuusaiのレビュー・感想・評価

ホームカミングマーダー(2014年製作の映画)
2.0
同窓会に集まった男女に狂気の殺人鬼が襲い掛かるサイコスリラー。祖母が亡くなり20年振りに帰郷した主人公ケイティ。13歳の時に両親を交通事故で亡くす等、色々な不幸に見舞われた彼女は、過去を乗り越える為に同窓会を開いた・・・。

京都は使いませんが大阪で「しっちゃかめっちゃか」と言う言葉が有る。お江戸の友人が、関東なら「ひっちゃかめっちゃか」と言う。滅茶苦茶が更に混乱する様を言うのですが、本作は正にソレ。人物の造詣が浅い割りに様々な要素を入れ込み過ぎて脚本が混乱したまま作品化してる。それを演出で補うスペックも無いらしく、ストーリーを単に複雑にしてるに過ぎない。ゴチャゴチャしてる話をロジックに基づいて見せるのがスリラー。同じジャンルと言われても片腹痛い。本作は良い部分を見つける苦労も空しく、ひたすら分り難さが付き纏う。この無名の監督は起承転結が分って無い、よく99分も間延びした作品を世に出したな、と達観した気分に為る。とにかく脚本が酷い、いや最低だ。

駄目なミステリーの特徴に、主人公よりも犯人の描写が多い点が有る。物語を纏める構成力が無い故に、説明的な台詞を多用して見る側に考える「余白」を与えない。ストーリーを動かす事と、起伏の有る脚本とは全く別モノ。結果として観る側も作品の感想を持てないジレンマに襲われる。登場人物が多いが、決して俳優の演技が悪い訳では無く、寧ろ頑張ってると評価出来る。しかし話の情報が多いだけでは、複雑なストーリーとは言わないのだよ無名のポンコツ監督。

スリラー好き素人が作った独り善がりな作品、壊滅的に面白く無いのは間違いない。