おけい

マーティン・エデンのおけいのレビュー・感想・評価

マーティン・エデン(2019年製作の映画)
4.2
ルカマリネッリ目的。最近のワタクシの若手注目俳優です。ジャケ写もカッコいい。

『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』でイカれた悪役をやったルカマリネッリ。誰が見ても分かるように、文句無しのハンサムボーイですが、演技力にはかなりの定評がありイタリア🇮🇹では数々の賞にノミネートされたり受賞をしています。

本作は貧困層から独学で作家へ昇り詰めたジャックロンドンの自伝的小説(マーティンイーデン)の映画化です。

貧しい船乗りの青年マーティンエデン(ルカマルネッリ)は、上流階級のエレナに出会い文学に目覚める。

(あなたのように考え、あなたのような話し方をしたい)

エレナに見合う男になる為にも、作家を志す純粋な青年マーティン。肉体労働しか働き口が無く小学生レベルの学業も終えていないマーティンの独学での執筆活動は苦難や挫折の連続である。

大作家となり富と名声を手に入れたマーティン。夢を諦めなかった男は成功と引き換えに大切な何かを失っていく。

感情表現豊かな青年時代、エネルギッシュであり苦難に立ち向かう姿勢が印象的だったマーティン。成功前も成功後も表現者としての自分は何も変わらないないのに、人々はもてはやし周りの態度は一変する。

かつての恋人までも。

富と名声…肩書きだけで人を見るべきではないという典型的な物語だった。

何故自分を信じてくれなかったのか?とエレナに問うマーティンの虚無感が半端なく突き刺さり、私の忘れられない作品の一つとなりました。