どど丼

マーティン・エデンのどど丼のレビュー・感想・評価

マーティン・エデン(2019年製作の映画)
3.8
「野性の呼び声」作者ジャック・ロンドンの半自伝小説を、イタリアに舞台を移し映画化。夢を追う若者から大作家に転じる中で変化していく主人公をルカ・マリネッリが圧倒的な演技力で見せる。階級社会と作家としての成功、人間的幸福の不均衡性を重く噛み締めた。この手の不均衡性を描いた作品は数多あるけど、100年ほど前のイタリアが舞台なだけに新鮮。ゴールドラッシュ期のアメリカに生きたロンドンの原作を別の国を舞台に移すというアプローチも面白かった。

「オールド・ガード」のニッキー役のルカ・マリネッリが主演ということで見たんだけど、ビジュアルは去ることながらかなりの演技力。「〜鋼鉄ジーグ」の悪役も強烈だけど、こっちはもっと凄い。少しでも気になってる方にオススメしたい。
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