あれから10年…
生きてたら、
このくら位の年齢かな?
すれ違った男の子を“ふと”
振り返って見てみる
初めは息子の面影を追って
近づいた
でも心の奥に無理矢理
沈めていた母性が
溢れて止まらなくなっていた
それが自分の子供で無いと
分かっていても
彼しか見えなくなっていた
彼の家族の存在を無視して
「彼が大丈夫ならいいの…
彼の口からそれを聞きたいの」
と…自分の感情を爆破させる
何が赦しになったのかわからない
10年前とよく似た状況で
迷子になった彼を助ける事ができたから?
彼と別れ、フィアンセに
電話をかける
彼女の吹っ切れた気持ちが
よく分からなかった