香楽

おもかげの香楽のネタバレレビュー・内容・結末

おもかげ(2019年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の息子との会話シーンが生々しくて、本当に辛い。助けられなかったという無力感に苛まれて、そのことで一生苦しんで過去に囚われてしまうのも当然。

原題は「MADRE」=「母」
私が今まで観たスペイン映画では、母親の愛情が時に過剰と思えるほど強くて情熱的だった。
スペイン人の主人公エレナがフランスに来て、子供を喪った頭のおかしい女性呼ばわりされているけど、そういうお国柄の違いも多少あるのかなと思った。

最後、息子におもかげが似た少年が行方不明になるというシーンが、過去の再現になっている。
主人公は10年間に何度もこうしていればああしていればと悔やんだだろうが、今回は主人公が少年を探しに行ってちゃんと会えた、というところが立ち直っていく転換点になっている。
香楽

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