僕自身のこれまでを、ここまで命を紡いできたことを、なにより僕自身がこの世界に存在することを肯定されたような。そんな気がした。
人にはそれぞれに、必要なものごとが確かに存在する。それはおもかげであったり、支えであったり、怒りであったりするだろう。
誰しもが本能と理性の狭間で踠き苦しみ、それでも動くことをやめない。そうする先に、必要とするものごととの邂逅があるから。それがそうとわかるのには、自らがそれに触れなければならないのだから。
だからこそ、エレナの姿を観て、赦されるような思いがした。
あなたは間違っていないと、言われた気がした。
人生のすべては、必要に出会う為に必要なのだ。そしてそのことは個人に集約する。
つまり、あなたは必要なのだ。