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ベイビーティースのtamomのレビュー・感想・評価

ベイビーティース(2019年製作の映画)
4.6
決してお涙頂戴ではなく、
ユーモアを交えて明るい雰囲気で進むが故に、
終盤の畳み掛けに感情が揺さぶられる。

モーゼスと出会ってから
ミラの世界は色彩に溢れる。

"私たち親として失格かもね"
と呟きながらミラとモーゼスを見つめる両親の姿が脳裏に焼き付いて離れない。

ラストシーンからの長回し。
海をバックに流れるエンドロールが
感情の波を和らげてくれる優しい時間で、
ミニシアターの空気感と絶妙にマッチしていた。

苦しんでいるあの人とあの人に観て欲しい。

本作が初監督作品となるシャノン・マーフィ監督。オーストリア映画にも大注目です。
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