ろく

異端の鳥のろくのレビュー・感想・評価

異端の鳥(2019年製作の映画)
2.8
ポスターは好きなんだけどなぁ…。
第二次大戦中に祖母の家に疎開したユダヤ人の少年が渡り鳥のように各地を彷徨う話。
少年は行く先々で沢山の大人に出会うが、大概の大人はどうしようもないやつらばかり(この上映時間内でまともな人間が2〜3人しか出てこない)、戦時中だから仕方ないが少年もまともな倫理観のない子なので、登場人物のバランス的には丁度いいと思われる。

とりあえず話に山場が無いし無駄に長い。
最初は楽しめたが先が読みやすい展開や、同じようなパターンが多すぎて飽きた。
そういうコンセプトの作品なのだろうが、一つ一つのエピソードにこれといって意味が無いものがほとんどで…。
最後の方でとってつけたように話を急展開させるなら、もう少し途中から盛り上がりが欲しかった。

原題および邦題は良い。
本編の内容を簡潔にわかりやすく表していると思う。
ちょっぴり胸糞な映画が見たい人、モノクロの少しシャレた映画が見たい人、膀胱耐久試験をしたい人には良いかも。
ろく

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