くう

異端の鳥のくうのレビュー・感想・評価

異端の鳥(2019年製作の映画)
3.7
169分という長い長い時間のほとんどで嫌なことと痛いことしか起こらない。子どもに与えられる暴力と暴言、死に至るギリギリの「罰」。どんな悪いことをしたのか。ただユダヤ人だっただけ。

「目には目を歯には歯を」を身を持って体験する。それは悪い考えだなんて言えない。

当時、収容所から逃れることが出来た人たちもいて、どんな気持ちでどんな生活を送っていたか、それは本人にしか分からない。

親は良かれと思って逃した。収容所へ送られていたら生き延びられなかったかもしれない。

けれど、彼の生きた道は死ぬより辛かったように見えた。せめてこの先の人生が良いものであるようにと祈るしかないラスト。