異端の鳥は群れに入れない。
思えば、少年が旅の途中に出会う者たちも孤立した異端の存在であった。
異端は異端とも相容れないのだろうか?
少ない台詞で一切の状況説明を排し、映像で語る作りで、想像力と知識で補完しながらの鑑賞の為、否が応でも少年の意識に集中させられてゆく。
名前を取り戻した少年は「家族」という群れに再び戻れるのだろうか?
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#インタースラーヴィク という人工言語を使用しているそうな。
聴いてる時には判らんかったよ (汗)
2年以上掛けての撮影だそうで、最初と最後で少年の心身の成長が見て取れる。
今作品の原作者は、ハル・アシュビー監督/ピーター・セラーズ主演の『チャンス』の原作者でもあるのね。