すごいって感じ。3時間近くあるモノクロ戦争映画。アクションと言うよりもドラマかな。短い胸糞エピソードの数々を見せてくれる。
身寄りを失った少年が生きるため、そして両親に会うため、各地を転々とする話。しかし何故か居候する先の同居人はヤバい人しかいない運の悪さ。胸糞レベルで、災難しか起きないから見てて辛い。
大体こういうのアメとムチの要領で、善人が助けてくれるんだけど、この映画はアメが一瞬で終わる。助けてくれてもすぐ捕まっちゃうし、住まわせてくれてもすぐ死亡フラグがたつ始末、、主人公に全然優しくない。
セリフも極端に少ないし、情報量も最小限。結構とっつきにくく始まっていくが、ドイツ軍に捕まったあたりから面白くなってくる。でも主人公はマジで喋らん。むしろ後半になってくるにつれて無言を突き通し始める。
タイトルにもなってる鳥のシーンが印象的であり、ユダヤ人である主人公の置かれてる状況とも重なる。戦争反対というよりもっと根源的な人間の悪の面を描いてる。人間が1番こわい。
めちゃ長いけどモノクロの映像と、リアルな描写に惹き付けられた。
