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秘密への招待状のパールのレビュー・感想・評価

秘密への招待状(2019年製作の映画)
3.9
オリジナルのスザンネ・ビア監督の『アフターウェディング』は未鑑賞。
 
娘グレイスの結婚式をきっかけに封印していた真実が暴かれる。

自分の夢を叶え続け、会社経営と幸せな家庭を手にしている億万長者のテレサ。一方インドで孤児達の救済に人生を捧げるイザベラ。

対照的な2人と夫であるオスカーと娘。秘密の蓋を開ける事により、それぞれが痛みに苦しむ。

愛と葛藤と嫉妬。赦しと後悔、孤独と絶望。

人はそれぞれ封印したい過去を持っていると思う。乗り越えているつもりでもその痛みは胸の奥深くに眠っていて、些細なことで溢れ出てきてしまう。一旦出て来ると平常心ではいられない。

娘の為に優しい嘘を続けたオスカー。家族の為にみんなを結びつけ伝えないで秘密のまま一人で背負おうとしたテレサ。真実を知り混乱しながら受け入れるグレイス。テレサの思いを受け入れる覚悟を決めたイザベラ。

後半グレイスがテレサの会社を訪ねるシーンと本心をさらけ出してオスカーの胸で泣くシーンがたまらなかった。多少雑に見えるかもしれないけれど、多くを語りすぎず私的には良かった。

ミシェルウィリアムズとジュリアンムーアの演技が素晴らしい。

オリジナルも是非観たい。
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