Naoya

ハリウッド 1969 シャロン・テートの亡霊のNaoyaのレビュー・感想・評価

2.4
1969年8月、軒並みセレブの集まるロサンゼルスでのある邸宅。ロマン・ポランスキー監督との子供を身ごもっていた女優シャロン・テートが、カルト教団に惨殺されるという悲劇的な事件が起こる。実話に基づくサスペンス作。シャロン・テートが迎える“あの日”の数日前から描かれる。実在の事件をより映画的なサスペンス仕立てで描いており、不安な雰囲気を煽っているが、演出の妙が目立ち、煽りはするが恐怖感には伝わらず、特になんでもないシーンでも音を出したり、過度な演出が目立つ。ファミリーのリーダーであるチャールズ・マンソンが、カルト集団の存在感から逸脱して、一存在の悪魔のような扱いになっている雰囲気が違和感がある。展開からの結末の斬新は一応にあり、中盤のピークがありながら、終盤の作り込みは面白い。その点を踏まえると、一存在の悪魔のような扱いになる設定は良い。
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