ノアボーンバッハ監督。少し前の人はノアバウムバック監督と言った方がわかるでしょうか。現在の奥さんはグレタカーヴィグなんですね。後から考えれば「レディバード」と彼の作品群はなんか似ている気がしますね。
今回のゴールデングローブ賞ノミネートには驚きました。Netflix配給の映画が数作も入っていて、結果が分かる前に作品の内容を品定めできる時代になりました。今作しかり、「アイリッシュマン」しかり
今作は離婚の話という今の私にはちょっと重い内容であるので（別に結婚もしてるわけではないですが）カイロレンとブラックウィドウの民事バトルというノリで鑑賞しました。
なんか切ないっすよね。円満離婚を決めていた夫婦が弁護士の介入で泥沼化していく様は見ていて苛々してきました。
そしてなんで離婚しなきゃならないの！？夫婦の事なのでとやかくは言えませんが、2人とも子どもが好きで、子どもだって両親が好きで、それだけで良いじゃん！あの子どもの離婚劇の事をあまり分かっていないような純真さ。もうやり場のないモヤモヤ感がありました。
作りはボーンバッハ流の会話劇の連続でまあ間延びしていて盛り上がりにはやや欠けるかなと思えば、ローラダーンやレイリオッタがちょいちょい盛り上げてくれて、アランアルダが人生とはを静かに語る。主役、端役ともにとてもよいキャスティングだと思いました。
まあ賞を獲るにはパンチが薄いかなぁって印象でしたが、アダムドライバー、スカーレットヨハンソンの夫婦が観られただけでもよしとします。
