あでゆ

マリッジ・ストーリーのあでゆのレビュー・感想・評価

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)
4.1
結婚生活がうまくいかなくなり、円満な協議離婚を望んでいた2人だったが、それまで溜め込んでいた積年の怒りがあらわになり弁護士をたてて争うことになってしまう。

現代的な夫婦感、女性が独立した世界だからこそ映える物語だと思う。
チャーリーの怒ったときに言い過ぎるところとか、理詰めになってしまうところとか共感できすぎて辛い。
最初は些細なことだったのだろうが、周りを巻き込めば巻き込むほど手の施しようがなくなってゆく。段々と話が大きくなってしまう様がいやにリアルで、離婚という選択が取り返しのつかないものだということを実感させる。

自分もああならないように、直接話し合えるようにしようと思う。話し合いをしないとと始めるも喧嘩になり、お互いにもう元には戻れないことを悟ってしまうシーンなど本当に悲しい。
それだけに、時折喧嘩していることを忘れてメニューを選んだり、普通に会話を楽しんだりするときなどが響く。
なにより、新しい旦那さんが理解ある人だったことがありがたい。そのおかげで、子の親として、良き友人としていられた二人が本当に良かったと思う。

アダム・ドライヴァーも素晴らしい俳優だが、本作に関してはそれほど注目してこなかったスカーレット・ヨハンソンの演技が光る。特に泣けないと行った後に一人になってベッドで泣く姿や、ホルド提督の前での独白は見事。
天才助成金のくだりとか、一瞬喜びつつもそうじゃないと表情が曇る瞬間など本当に素晴らしい。

全然関係ないけど、ホルド提督がキャミソールみたいな格好で出廷してるの、笑ってしまったんだけどいいのかアレ...w
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