カルダモン

マリッジ・ストーリーのカルダモンのレビュー・感想・評価

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)
4.8
お互いの長所を語る冒頭から、子供顔負けのおとなのけんかまで、ずっと見守りたい家族の姿。
ニコール(スカヨハ)とチャーリー(アダドラ)は、お互いに戻らない何かを諦めつつ、大事な存在であることは変わりがないと理解している。そんな夫婦像が羨ましくもあり。

最高に笑って、しんみりして、じんと心の芯が熱くなるような余韻。一朝一夕では生まれない日常の細かい仕草、言葉がとても丁寧な作品でした。
一人息子ヘンリーの存在が深みを与えていて、お父さんとお母さんに対する反応の違いや、直球の言葉を通じて揺れ動く夫婦の力関係。しかしそれらの時間もヘンリーが成長してしまえば次第になくなってしまう。そう思うと今しかない時間が過ぎてしまうことが寂しくて尊い。ヘンリーの評価はだいたいニコールに軍配があがり、チャーリーの切なさがたまらんかった。頑張れパパ!

離婚なんて所詮は手続きでしかない、なんて無責任にも思ってしまうけど、きっちりと整理をつけて次に進めるというのは大事なんだろうね。敏腕弁護士のノラ(ローラ・ダーン)と(レイ・リオッタ)の介入は、味が濃すぎて別な楽しみ方をしてしまうので、勘弁してください(笑)
そしてサンドラとキャシーのキャラがナイスっぷり。大好き!