互いを想う気持ちがあっても、一緒に生きるというのは難しいんだよなぁ。
年々離婚が増えてるなんて言うけど、今みたいに男女共働きが当たり前でなかった頃は、別れたら生活が出来ないという理由で泣き寝入り的に離婚しないケースも多かったと思う。でも、今は別れても男女とも暮らしていけるから離婚が出来る。加えて、それぞれ働いているから心に余裕もなかったりする。昔よりも離婚件数が増えているのはそういう背景で、男と女が一緒に生きる難しさは今も昔もそんなに変わっていないんだろうと思う。
この映画の夫婦は互いのことをまだ想っていて、円満離婚をするはずだった。それが弁護士の煽りもあってか、最終的には怒鳴り合いになった。この夫婦でこれなんだから、他の夫婦はもっと大変なんだろうなと想像すると非常に恐ろしい。
非常に恐ろしいと言えば、ラブストーリー系の物語や芸能ニュースを見ると思うことがある。まるで当然かのようにちょっとした気の緩みとかで浮気するし、また出来る環境にあるのがラブコメ漫画の主人公みたいで自分の現実からは遠く離れた世界だなぁと思う。僕からしたら浮気の前段階の普通の恋愛もままならないのに、浮気なんてありえないしキャパオーバーで無理だし、なんか現実感がないんだよな。恋愛に生きてる人達には普通なんだろうか。不思議だよなぁ。
それ以外の描写は繊細な感じで良かった。アダムドライバーもスカーレットヨハンソンもやっぱ良い役者だよな。
